遺産相続を間違ってしまって、そこからキャッシングを使って生活する
栃木県在住 Z.Iさん(39歳)
親父が死んでからというもの、俺の生活はガラっと変わってしまった。別に住むところが変わったとか、離婚してしまったとか、仕事を変わったというわけじゃない。金の使い方がだいぶ変わってしまったのだ。今では妻もかなり苦労してくれているが、それでも一緒にいてくれるので最高の女性と一緒になれたと思っている。
事の発端はそれこそ親父が死んでからだ。親が死ぬとだいたい遺産相続の話になる。その話が俺にもやってきたのだが、遺産相続というとたいていお金をもらえる側の話になるだろう。しかし親父にはたくさんの借金があったのだ。俺はそれを知らずに「親父が残してくれたものだから」と遺産を相続してしまったのだ。
それからというものローンの支払や借金の返済でほとんどの給料がなくなってしまうような状況になったのだ。これでは今まで通りの生活ができなくなると思って、キャッシングに頼ったりもしたのだ。最近のキャッシングは利息もしっかりと法律のうちだし、そっちに一本化したほうがいいんじゃないか?という話も出たくらいだ。
つまりオヤジの負の遺産を引き取ってしまったことが悲劇の始まりだったというわけだ。幸い、今はもうだいぶ返済することができたので、キャッシングの量も減ってきたが、当初はかなりきつかった。妻にも子供にも寂しい思いをさせたかもしれない。
ただ、翌々考えてみたらキャッシングというものがなければ、我々の生活も破綻していたかもしれない。それにオヤジの借りていた借金も当時の利息で借りていたので、かなり高い利息だったのだ。それが今のキャッシングのようにしっかりと法律を守った利息であれば、また違っていたかもしれないのだ。
なんにせよやっと生活が落ち着いてきたのだ。そろそろオヤジの墓参りに行って「ちゃんと清算することができそうだよ」と報告をしに行かないと行けない。親父が好きだった日本酒を持って行こうと思う。